もちの備忘録

感想文を書かないと何もかも忘れてしまうので

8PユニットソングドラマCD vol.4 RE;

RE;(り)

公式試聴- YouTube

Wonderful World

Wonderful World

 

 

天使ギャスケットが上級天使フラキエルより方庭を手渡され「善き世界」創りを繰り返す中でマァルという青年に出会う。マァルとその周辺含む6人が、何度繰り返しても何故か毎回ギャスケットの前に現れる、というお話。

1〜8それぞれの方庭に連続性はないはずなのに、必ず同じ人物が現れる。
ある時は兄弟や親子で、ある時は殺し合い……。少しずつ別の世界の記憶を残すのは方庭の創造主であるギャスケットの干渉によるものなのか。創造を繰り返すことによる魂の汚れか。
干渉すべきではない立場のはずのギャスケットはマァルに思い入れ、彼の死を拒否するように世界をやり直してしまう。

世界を壊し続けるギャスケットに痺れを切らしたフラキエルは最後の世界に潜り込み、言いつけを守れずマァルと関わろうとしてしまうギャスケットにマァルを殺すよう指示する。
フラキエルは自らの炎の剣をギャスケットに手渡すが、逆にその剣で斬られてしまう。

方庭は天に還された。上級天使に背き斬りつけたギャスケットがどうなったのかわからない。堕天するのかも知れない。
けれどギャスケットは方庭の外から完璧な世界を造るよりも、間違いだらけの世界の中でもマァルと生きていくことを選んだ。堕天しても地獄に落ちても、無垢なる魂に還っても、次に目覚める時には必ずマァルの側にいるのだ。


面白かった〜〜!
ユニドラシリーズのフィナーレに相応しい壮大な物語で一人の作家さんが4本全て書く4ヶ月連続リリースだから出来る仕掛けも満載で、声優コンテンツのドラマCDがこんなに面白くていいのか……というか、上がり続ける皆さんの声優力に喰らいつく本気の脚本だった。脚本とお芝居の両面から楽しくて面白かった!
4番目の世界会議から「声優力」を激しく試されているのがとても8Pだった。

❤️無垢な魂を持つが天使として生きるには人間を愛しすぎてしまうギャスケット、あまりにも畠中祐だった。5番目の世界の時には既にマァルに入れ込みすぎてしまい一人の人間の死を失敗と感じてやり直したギャスケット、そらフラキエル様も怒る。二人で食べた林檎は禁断の果実、あの時からもう始まっていたのだ。

8Pの朗読って毎回たす虐(たすく虐待)だな……となるけど、たすくくんはキャラの悲しみに寄り添うから儚くて孤独でギザギザした心を埋めたくなる愛おしさに満ちたキャラクターが生まれるのだなぁ。
おそらくフリトの段階で誰一人この物語の真の意図に気付いてないのだけど、畠中さんだけが理屈ではなく本能で核心を掴んでいて凄かった。これが畠中祐……恐ろしい子


💜5番目のマァルが純真無垢で愛らしく出会いのBGMのゲーム感もありヒロインなんだなと素直に理解出来た(?)
6、7、8と少しずつ知性と理性と勇気と責任を身つけて、皆のよく知る益山さんが完成していくのが良かった。たけあき進化論。
賢プロのお二人は、勿論考えて演じてるんだと思うが聞いてるこちらはそれを気にせずに登場人物の情動に身を任せて強い想いを受け取るに集中できるなめらかですべすべな気持ちの良いお芝居だと思う。

マァルは純粋で善性の塊というキャラクターなんだけど、フリトの益山さんの他人の善行に感動する話も善性が高くて眩しさに灼かれてしんだ。


💚ダネス、えのきさんの「生きている人間は言いたいことを流暢に言わない」の技術で出来てて良かった〜
兄貴とのやりとり、氷河で見たかったものだけどここにあるから氷河では省略されたんだなと思った。

💛フラキエル様
八代さんのお芝居から読み取った解釈になるが、フラキエルの「ゼロ」の台詞が掠れていく様子から、フラキエル様はその炎の剣で首を落とされたのでは?
作中「首を刎ねられる」という言葉が出ており(氷河にもギロチンの話が出てくる)、そうではないかと思う。

天使に時間の概念はなく、マァルは同じ時間を繰り返している中でフラキエル様の静かな怒り失望苛立ちの進度がこの物語の時計の針だった。
登場する度に、静かに確実に終わりに向かって進んでいることを教えてくれるフラキエルは、八代さんでなくては完成しなかったと思う。秒単位で最後の瞬間までこの作品を締めていてくれたおかげでギャスケットとマァルの命のきらめきを味わうことに集中出来た。ありがとう八代さん。
八代さんは今回の4本でメインでもサブでもどこにいても確実で堅実で精密な仕事をされていて、最近榎木さんが拓拓たくタクうるさいのだが、八代拓さんは本当に素晴らしい役者さんなので無理もないと思った。


🧡「RE;」はあの世界の神話だ。
ギャスケットとマァルの二人は出会い、二人で甘い果実を口にし、黄金色の海を見て、7日7晩の雨(洪水)に打たれ、石そのものに成り果て、7度世界を超えて8回目の世界で目覚めた。

ギャスケットとは
フラクタル図形の一つであり自己相似的な無数の三角形からなる図形』のこと

(シェルピンスキーのギャスケットhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%25E3%2582%25B7%25E3%2582%25A7%25E3%2583%25AB%25E3%2583%2594%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AD%25E3%2583%25BC%25E3%2581%25AE%25E3%2582%25AE%25E3%2583%25A3%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25B1%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588)

フラキエルの名もフラクタルから来てると思われる。大雑把に言うと全体と部分は同じ形をしているという話で、神に似せて人が造られるように無限に生まれる物語は常に神話に似た姿をしている。

💜💚マァルとダネスが兄弟🩷ニフタがその使用人で、💚が💜を殺してしまうのは「氷河に溶けゆく花」と同じ。
🩷泉宮家の3人の子供を世話した守平、3人の子どもを持つかぶと。🩷はどの世界でも常に誰かの世話役で🩷守平は💚倫寿を気にかけており、夕波は勿論RE;でも行動を共にしている。
🩵🤍灯が梓文に惹かれるように米沢も柳に強く惹かれるのははじめに親子や兄弟だったからか。
💙イスタンテや忠則、そして朱夏もおそらく皆より年上で、忠則もマサくんも金が欲しかった。
❤️天使には性別はなく、夕波のユズはノンバイナリーだ。

💛マァルの従者が「神の雷によって裁かれる」と言う、フラキエルの出した「炎の剣」とは雷のことで
(智天使 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%25E6%2599%25BA%25E5%25A4%25A9%25E4%25BD%25BF- Wikipedia)
「笑者の一生」において雨と雷は寿限無のシンボル。真っ暗な雨の夜空に雷が光る瞬間空が青さを取り戻す、💛と💙の、つまり雷とは登坂仁のことだ。


「RE;」はユニットソングドラマCD2024シリーズの「4番目の世界」だ。

一つめの夕波で金色の海を眺め
二つめの笑者で長い雨に打たれ
三つめの氷河で長い時をかけて石と成るところを見た。(聴いた)

四つめのRE;でギャスケットは失望し破壊を繰り返してきたが私達がこれまで見てきた物語の中の彼らはいつも諦めていなかった。
(1-3の世界がそれぞれという意味ではなく、シリーズを連続して聴くことでギャスケットの創造を追体験している)
物語は続く。外から誰かが壊していいものではない。
いつか他の誰かが新しい方庭を生み出す時も、ギャスケットとマァルは、8人の彼らは何度でも巡り合い、また別の場所で出会うだろう。

 

漫画や小説など原作時点で既に完成しているものに正解の声をつけていく仕事でも基本的には同じかも知れないが、特に音声ドラマは役者の芝居が入ることで初めてこの世界に顕現する。
8Pのドラマは人数も多く尺の都合か言葉で全てを説明しない。脚本術も駆使されているが、最終的には役者の芝居で全て決まる。役者の解釈によってキャラクターは変わり、キャラクターが変われば物語が持つ意味も違ってしまう。
「声優力」が作品の仕上がりを大きく左右する。そこが面白さで、だからこそ役者を変えて繰り返し演じられる朗読劇(や舞台)などが存在する。

音声ドラマで彼らが演じる人物は、その鼓動に、息づかいに、たとえ真逆の性格であれ役者自身の思想や思考の影響を受けないことはない。「自己相似的であり全体と部分は常に似ている」からだ。

この世界には誰かの描いた“方庭”が、物語が無限に生まれ続け、彼らの思考の遺伝子を残したキャラクターが今日も生きている。

その中で、8人がなぜか巡り合ってしまう場所。そこが8P。
これまでも、これからも、「板の上で踊り続ける運命」の、8人の役者集団。それが8Pなのだ。

8PユニットソングドラマCD vol.2 笑者の一生

 

8P ユニットソングドラマCD2024 vol.2

8P ユニットソングドラマCD 2024 Vol.2★特典付:CD | ステラワース

- YouTubeドラマ試聴

 

どうしても売れたい、金も地位も名声も女も全てが欲しいお笑い芸人が最後に笑うための物語。

声優さんによる漫才パートが2組あり、実際にお笑い芸人さんのコントやラジオの構成もされているセパタクロウさんが手掛けている。

8Pのファン、キャストのファンのみならずお笑いが好きな人、お笑い芸人を題材にした物語が好きな人にぜひ聞いてもらいたい一枚。

以下オタクの雑感。

 

💛💙らすと寿限無

💙マサくん
CD一枚まるまる、活きのいい厨二こじらせ童貞クソ陰キャ関西弁眼鏡芸人(cv:髙坂篤志)が聞ける、これが≪福利厚生≫か……。

夢とか希望とかみんなを笑顔にするとか綺麗事を言わずに地位と名声が欲しい!売れたい!モテたい!て正直に言うマサくんは気持ちよかった。
普通に嫉妬して普通に悪態をついて普通に調子に乗りかけて、心のどこかで欲しいものはこれじゃないと感じながら違和感を無視してあのまま長く売れ続けたら、ふわエモのように、自分が本当に愛しているものがわからなくなってもおかしくなかった。

登坂の、心からの、マサくんとお笑いやるの好き💛たのしい💛マサくんすごい💛マサくんえらい💛を浴び続けた結果マサくんの毒気も抜かれどん底だった自己肯定感も回復して、売れたのもあってあの日のふわエモの漫才を真っ直ぐ評価出来るようになってて良かった。

マサくんは特別な才能を持って生まれた訳でも何かに秀でていたわけでもなく、地位も名声も金も女も全部欲しかったけど、彼女がいないから女で登坂と揉めなくていいし、友達が居ないから借金も作らないし、コミュ力がないから偉い人にも媚びることもないし、干されて時間があるからネタ合わせもいくらでも出来る。

マサくんが最初に見た芸人はピン芸人ヘラクレスかぶとさんで、お笑いをやりたいだけならピンという道も目の前にあったのに、マサくんにその選択肢がなかったのは、人見知りである以上に孤独が嫌だったんだろうと思う。

「大=一人」「仁=二人」で、一人より二人でいたいマサくんは、二人じゃないと出来ない漫才を選んだ。

本当に素晴らしい出来だったのにまだフリトで「もっと出来たんじゃ……」て考え続けてる髙坂さんが全く驕らず、こういう人達だからこの完成度に出来たんだなと思う。

前回のユニドラの遠き日のフリオーソが名作すぎたので、あれを超えるものって作れるのかなと思っていたけど全然超えてきて凄かったです。

 

💛登坂
八代さんて兄貴分やあざとかわいい系や美人系やコミカルな芝居もどんな役でも出来るけど、登坂は限りなく八代さんの普段の喋りに近い、年相応の男性感がありつつ中身が可愛く嘘がないcv八代さんで、ドンピシャこれが欲しかった。私の欲しいものがどうしてわかるんですか?

登坂はおそらく発達障碍かもしかすると知的障碍ボーダーで、かなり困難を抱えており本来は専門機関にかかるのが望ましいのだが、貧乏な家に生まれて親も自分もそんな知識もお金もない、若い頃は曖昧に笑えば可愛いで済まされても大きくなると周囲もただ出来の悪いダメ人間だとしか思わない、そうこうしているうちに取り返しのつかない失敗をしてしまう。漫画「みいちゃんと山田さん」のみいちゃん……程まではいかない(簡単なバイトなら出来る)んだけど、いかないからこそ見過ごされがちな生きづらさを抱えている。
ファンの子にきちんとお礼を言う、あれは育ちがいい訳ではなくて自分で喜んでくれる人がいることが本当に嬉しいから。

簡単なことも出来ない人間が、出来るように更生されてそれを成長と呼ぶのではなく、いま出来ることを活かした漫才を考えてくれるマサくんがいて、登坂は登坂のままで最高に人を笑顔に出来る人間にしてくれるマサくんに愛しかなかった。

土砂降りの雨と雷を「俺らっぽい」とマサくんは言うが、二人の出会い、「真っ黒な空」の中、黄色い⚡️が光ると夜空がほんのりと青色に輝く、これが💛と💙の物語ということだと思う。

 

💜🤍ふわエモ

ほんと〜に大事な役で、益山さん千葉さんお二人とも良かった〜。ここが軽いと寿限無の物語も軽くなるもんね……。漫才のところは本当に笑えたし、乱闘シーンとかヒィヒィ言いながら聞いてた。
一度漫才で受けてじわじわと変わっていったのがつらい。

 

💜新田
最初は漫才好きだったんだろうな。
じゃなきゃ1年目で仕上がってるわけがない。マサくんの言う通り素人さんがだだ滑りしていたはず。「タイパが悪い」と言うほどネタを練って稽古してそれが苦ではなかったんだろう。
だけど売れて、売れることが正義の世界でルックスとリズムネタで売れたら漫才を捨ててしまって、男としてのプライドも捨てて偉い墨川さんに一生懸命ホステスみたいに媚びておだてて繋がり作って売れてる状況を維持し続けた。髪の色をコロコロ変えるのも飽きられない為でしょ。新田は半端に真面目な普通に明るいだけのお笑い好きなのでは?
イケメンのケンスケと比べられ、「イケメンの方とそうでない方」などと言われたりして嫌だったんじゃないか。
大切なものをいろいろ捨てて、昼も夜もなく訳のわからないまま働いたら「こちらが尽くしてやってるのだ」という押し付けがましさは生まれる。残った大切なものである彼女に手を出されたらそりゃケンスケを◯すしかない。ケンスケと寝た彼女なんて顔を見るのも嫌だからヨリは戻せないでしょう。悲しい……。
💜<いつもケンスケが悪い!

益山さんは兄弟子役のシーンでも怒ってて大変。疲れたのかトークで今寝てた?てとこがあって面白かった。おつかれさまです。

 

🤍ケンスケ
例の電話のシーン、ケンスケ側の台詞だけで「相手は彼女だな」とわかるのでうまい……(彼女の存在がその後の展開に関わってくる為……)
ちばさんの、極端に露悪的なデフォルメをせずじんわりしたヤダみを出すのがうますぎて震える。ケンスケのこと嫌いと言うと言った方が悪いことになりそうな感じ。こっわ。ちばさんはその解像度の高さをどこで……?
まるで反省の色のない謝罪読み上げはわかりやすいけど、初期からイケてる奴とそうでない奴に分けたり、「高橋くんはダメでしょ」と目の前でdisったり、新田が墨川さんに必死になってる間にケンスケは何もしないし、旧知の共演者への挨拶も雑。
多分ケンスケには華があった。ネタに必死になろうがお笑いに愛があろうが華だけは努力では手に入らない。でも簡単に手に入るものを人は大切にしないのだ。
もういつでも手を出せる普通の女では満足出来ない。フォロワー百万人のインフルエンサーなんていうランクの高い女より価値のある女は、「相方の彼女」という禁忌。
ケンスケが何も努力していなかったわけでもないと思う。「上から目線」という言葉から、新田がネタを作って自分はそれに従うだけの、新田に頼りきりの関係も嫌だったんじゃないか。
ネタが作れない自分が新田に勝てるのは顔と華とモテること、彼女に手を出すことで新田に「勝とう」としてしまったんじゃないかな……。
二人とも最初は漫才は楽しかったはず。なのに8年かけて少しずつ少しずつ破綻していった取り返しのつかなさに胃が痛む。

そう、8年かけて作り上げるものもあれば壊れるものもある。怖い!
そして夕波で大学のサークルの楽しい時期の話をやった後に大学のサークルで楽しいからやってたことがビジネスになって破綻していくさまを書く!鬼〜〜っ(鹿〜〜〜っ)

ふわエモの二人はらすと寿限無の鏡で、覚えの悪い登坂を叱りつけてるマサくんは上から目線だし、登坂は顔がよくて女にだらしない。
マサくんに彼女がいたら?クソ陰キャで偉い人に媚びるのが下手くそじゃなかったら?登坂が頭が良くてプライドがあったら?いつ「そちら側」に行ってもおかしくない危険はあった。
げんにマサくんは売れると漫才はいつでも出来ると言い出しお世話になったヘラクレスさんを「バイトをやめられない側」としてぞんざいに扱おうとしたのだから。
🩷<ぞんざいぜんざいおばんざい!

ふわエモの二人がこうなって当然の悪人だった訳じゃない。誰だって自分の本当の望みを無視したり、抑圧や鬱屈によってこうなる可能性はあるのだ。

ふわエモはコンビはもうダメだろうけどそれぞれ案外しぶとく生きていてって欲しい……。
歌舞伎町でケンスケを見かけたら報告します。

 

💚🩵春来

真壁と椎名という名前に一切のおちょけがなく、順当にイケメンで売れてそ〜ドラマにも出てそ〜年一でお笑いライブもやってそ〜強そ〜な匂いがすごい

💚神谷くん
神谷くんの言うことももっともなので困った。
調子に乗って下手な漫才でダダ滑りしたらトラウマになるし……でもやらないとうまくもならないし……。
演じているのがえのきさんなことで、「きっと小柄だから暴れる新田のことを力では止められないだろうな」と感じられて良かった。担当タレントが放送事故炎上番組打ち切り謹慎解散って、マネージャーはどういう処分を受けるんでしょうか……。

❤️墨川ブラック
売れっ子お笑い芸人41歳役畠中さんセクシ〜
登坂を飲みに誘ってマサくんがありがとうございます!て言った時の「ああ……(相方は誘ってないけど……まあいいか)」という間が登坂の顔にしか興味無くて絶妙。(芸人としての寿限無に興味がない。と、いうことは芸人としてのふわエモにも興味はないのだ。)
かぶとさんの鏡で二人は同じように先輩として後輩に奢ってあげてて、墨川は墨川の世界で正義なんだけど、これがふわエモを蝕む毒になった。
高級クラブで隠れて(クラブの子ならおそらく娘ほど年の離れた)女の子と付き合う墨川と、3人目の子供が生まれるかぶとさんという鏡。

🩷ヘラクレスかぶとさん
これ野上さんの代表作に入れた方が良くないですか?
めちゃくちゃ良かった〜

かぶとさん、本編中でギャグを一つも天丼(同じギャグを繰り返すこと)しないので、多分22年毎日新ネタ披露してる。凄い。
子供達も適度に年が離れているので、無計画に子供を作ってしまうビッグダディ……ではなく、妻も納得の上で産んでいるように思える。
マサくんが調子に乗りかけた時にちくちく釘を刺しに来てるのも良かった。同じように道を踏み外す後輩も沢山見てきたんじゃないかな……。

「笑者」というタイトルには笑わせる者と笑われる者と笑う者、「しょうしゃ」で「勝者」の意味が含まれてると思うけど、何を持って勝ちとするか、という話。
墨川の世界、TVの世界ではやはり数字を取れる者、すなわち売れて稼いでいる人気者が勝ちなんだろうが、かぶとさんの中では目の前の人をひとり笑わせることが出来たら「勝ち」なんじゃないだろうか。
それは自分の家族であり、営業先の子供やお年寄りであり、陰気な顔をしたマサくんであり。
TVの中で顔の見えない大勢に向かって芸をするより、目の前の人の顔を見て芸をする方がかぶとさんはしっくり来るのかも知れない。
でもかぶとさんもまだ全然ブレイクする気あると思うから、ネットで海外アーティストに見つかってTikTokで跳ねて欲しい〜。
でもかぶとさんはCV野上さんなのでSNSやってないかも……(そこを当て書きに?)

かぶとさんにも紆余曲折葛藤あって今の立ち位置に落ち着いたのかも知れない。やはり墨川のコンビとヘラクレスかぶとのスピンオフを作ってもらわなくては……。

 

🧡まとめ

主題歌「スニーカードリーム」の歌詞にある「芝浜で皿を数えよ(う)」とは、落語の演目のことで「芝浜」が財布を拾った夢を見たと思ったら実は現実だったけど大金で遊んで暮らしてたらだめになるから女房が夢だったことにしてくれてて真面目に生きてて良かった〜て話で、皿を数えるのは「皿屋敷」で、10枚のうち1枚割ったことで折檻されて死んだお菊さんが死んだ後も皿を数え続けてる怪談の話から落語にはお菊さんが見せ物になって皿数え営業をしている(18枚数える)ネタもあるらしいので総合すると

大金を手にするのが夢だったマサくん。
失敗しては殴られてきた仁。

夢が夢のままでなかったらどこかで狂っていたかも知れない。大量の女の子達や師匠の奥さんと関係を持った事実は覆らない。

二度と正しい10枚にはなれない寿限無がもう一度
芝浜=大金を拾った浜=お笑い界で
皿を数えよ=10枚にならない恨みすら芸にしてしまおう
=芸を続けよう

と、いうことかな〜

 

生きていればどうしようもない失敗を犯すことはある。10枚揃いの皿を1枚割って、二度と元通りに戻れないことは起こりうる。元から皿など無かったのだと目を背けるか、1枚足りないことを嘆き続けるか、10枚を超えて数え続けて芸にするか。

登坂の願い「みんなに笑って欲しい」は大勢の人にウケること、売れることと不可分で、本当にやりたい漫才を愛し続けるためにもより良いものを作り続ける必要がある。

いつか皿を割ってしまった時、自分が何者で、何を愛しているのか。それさえ間違えなければ生きていけるし、最後に笑えるんだと思います。

8PユニットソングドラマCD2024 夕波モラトリアム

【8P(エイトピース)】ユニットソングドラマCD 2024 Vol.1 ドラマ「夕波モラトリアム」試聴 【2024年5月29日発売】 - YouTube

 

メインは湊と弓一郎の二人の成長であるが全員が名ありで二人をメインにした8人朗読だった。

母の干渉から逃れる為に寮に転がり込んだ湊と、兄の復讐、柳への罰の為に進学と入寮を決めた弓一郎。兄は優秀で間違ったことをするはずがないと盲信する弓一郎のまなざしは湊の母と同じであったし、逃げ出せなくて潰れかけていた湊は弓一郎の兄と同じだった。二人は互いを通じて家族との関わり方を変えていく。

目に見えているものが、みんなの知っている姿が本当の姿とは限らない。

海は青とは限らないし弓一郎は本当は怖い人間じゃない。ユズは自分の心に正直に生きるし米沢は埼玉出身だ。

朱夏」とは「青春の後の世代、青い季節の次の盛りの季節」のことで、おそらくは朱夏は3年生だが4年の貴恒より年上で(社会人から学び直しで大学に入ったとかかも知れない)、それが「貴恒」「お願いします」の会話に繋がってるんだと思う。「恒に高貴」な美青年貴恒にも怖いものはあり弱さを見せられる人が必要だ。どう見てもネタキャラのような山田ポップ慎之助は弓一郎に懐いて彼の周りの人間のフォローをしており、彼がいないと弓一郎はあっという間に孤立して居ただろう。弓一郎が一番感謝すべきは多分山田だ。

ユズが伸び伸び振る舞えてる時点であの場所はいい場所なのだが、「ノンバイナリーって言うん“だって”」の言葉からそれは誰かに教わったものかも知れず、あの中に同じかまた違う属性の人がいるのかも知れない。そんなこともただ見ただけではわからない。新潟出身の湊が見た海は夕陽を反射して金色に輝くが、夕陽が沈む海は西海岸だけのもので(愛媛も同じ)、母親は太平洋側や海のない県出身だったのかも知れない。

 

弓一郎がずっと見上げていた、優秀で家を継ぐはずだった弓一郎の兄はプレッシャーに潰されて自分を壊したが、それは負けじゃなくそうでもしなければ本当の自分の人生を泳ぎ始めることが出来なかった。

湊はみんなと出会った事で 自分を壊さずに自分自身を掴むことが出来た。母の望むいい子とは少し違ったかも知れないが、自由を選んだ結果もっといい人間だった。

自分自身の望みすら、向き合ってみなければわからない。

 

全体的に「エイトピースが何者でもない大学生として出会ったらif」のような空気があり、それぞれの人物は8Pの皆さんに少しずつ似ている。

少しずつ似ていることであえて芝居として演じるのは難しかったかも知れないし、極端なキャラクターも大事件も起こらない物語の中で確実に変わっていく人物を演じるのは声優力を問われる。野上&榎木の共通点は「芝居以外の仕事をあんまりやりたがらない人」じゃないだろうか。ならば、と、8Pだから出せる、8Pじゃないと出せない内容で、本作を出す勇気と確信に震えた。

「学園寮」というのがまた絶妙で、これが部活ものなら心を分かち合いチームワークを高めて勝利を掴むのは強制的に必須条件だが、寮は共同生活を送る上でのルールやマナーが守られていれば友情は必須ではない。たまたま同じ場所に居合わせたもの同士が、その場所を「自分の居場所」にしていく物語だ。

居場所は当たり前にあるものでも誰かが守ってくれるものでもない。松風寮の彼らの運動は一時凌ぎで、いずれは彼らも卒業していく人間であり永遠があるわけじゃない。その為にかけずり回るのは確かにみっともないのかも知れない。それでもやらずにはいられない。何故ならそこにいる皆ともう少しだけ一緒にいたいから。

8Pchannel本放送も8人で続けるにはとっくに限界を迎えていることは誰の目にも明らかだったが、続けたいという誰かの意志や努力や行動によってあそこまで続けることが出来た。

そんな姿を思い出す物語だった。

私達もまだオレンジ色の夕陽に照らされた金色の海ではしゃぐ彼らを見ていたいんだと思う。

 

「short film」は彼らの短い季節のことと、最後に匠太の撮った映像の事で「shota film」に掛かってるのかなというのと、野上さんも「しょう君」なので「野上さんそろそろはぴちゃん本編見てもいいんじゃないですか?」という気持ちかも知れない。(知らんけど)

 

8P/百鬼夜行物語

 

 

元々は2021年の8Pフェス(新作グッズフェア)に出て来たグラフアートさんの新作グッズのイラストで、出て来た瞬間「次これの朗読があるのか?えっ……ない!?」とピーサー(8Pのオタク)がざわついてたら本当に朗読になった。

これ本当に8Pからの依頼じゃなくてグラフアートのデザイナーさんが主体的に8Pに衣装を着せてソシャゲのキャラみたいに描いてくれたのか?そんなことある?でも確かに今の8Pから出てこなさそうな素直な配役で、ありがとうグラフアートのデザイナーの人。

 

イラストはかわいいけど中身は血みどろ殺し合いも切なさもほのぼのも笑いもある。

脚本の鹿野ハッカさんは8Pの中では「ハチガク!」や「薔薇の庭」「遠き日のfrioso」など人気作を生み出し小川P主催のセカンドラインでも「看板のない洋菓子店」シリーズを描き切った8Pにはなくてはならない脚本家さん。

本編はプロローグとエピローグの間に2名ずつメインにしたお話が4本入って(サブキャラやモブとして他のメンバーも参加している)CD容量79分みっちり詰め込んだボリュームのある1枚。

コロナ禍で収録が最大4人体制になったがそれを感じさせない構成。

「買い」です!

 

以下ネタバレ

 

❤️💛……渇望

や、八代さんの本気だ……!(ゴク……)女性役の蛟よりずっとセクシー路線で慄いてしまった。マイクの距離とかでも妖艶な雰囲気が出ていて八代さんは本当に上手だなぁ。

現代パートの「九尾の狐当然知ってるよね?」という態度に3週目くらいで気付いて流石ご本人ですね……となった。

金熊が本当に振り向いて欲しいのは酒呑様だったんじゃないかな〜と思った。愛される為に必要なもの(容貌や強さ)全て持っていて何もいらないという狐に自分自身を否定された気持ちになったのではないかな。

 

💙🤍……翻弄

ちばさんかわいい役やってるな……と思ったらそんなことはなかった!そんなことはなかったけど悪になりきれないところもちばさんに合っててよかった。

鹿野脚本のテクニックに「どういう意味を持つのか先に説明して行動に移す」というのがあるんだけどぬくもりに情が湧いた話をした後に「お前……あったかいな」のシーンをやっててうまいなと唸った。

せんむの不器用で情に脆いから他者と関わることを避けている鎌風さんはこの先も吹雪を恨んだりしないんだろう……

ぺろっこれは朴訥眼鏡×ビッチギャル……!推しカプ(?)です!

 

💗💜……師弟殺し愛

みんな〜!わるあき好き〜!?「しゅき〜!!」

綺麗な顔だの細首だのと形容されそこらへんのジジイにセクハラされる美少年(cv益山武明)……だと?

益山さんの純粋な少年から美少年からパワハラクソ上司から美しい最強鬼から殺し愛の快感に狂っていく鬼まで無限に味わうことの出来るオタク歓喜の一編。

強さだけを求めることは酒呑にとって良くないことと知りながら強くなることだけ教えこみ目の上のたんこぶとなってチラチラと酒呑を誘う伽藍タチ悪すぎ〜!(喜)

みんなタチの悪い男を消費するのが好き。

時系列としては❤️💛より前なのかな?

8Pの良いところはモブキャラもみんなで演じるところだけどいっぱい出てきて良い。あと柴太郎かわいい。

あれ?えのさんとのがみさん、収録別チームじゃないかな?ぜんぜんわかんなかった!

 

💚💎……フ……おもしれー狸

えのさんは自分の中にある感情から探す、演技してるように聞こえない芝居を目指していて、アーサーさんは自分の外にあるものになりきる仰々しい芝居をするので、対極のふたり。

4本の中では一番ポップで楽しい話。性格が悪いことを隠さない素直な柴太郎はかえって可愛いし、蛟はナルシストで孤独だから自分に同意してくれる奴に弱くてチョロいんや。自分を翻弄した狸を気に入っちゃった蛟、乙女ゲーみたいで笑った。

イラストが出た時にアーサーさんにこれ系のキャラを当てる正直さは8Pでは意外だな……と思ったのでありがたかった。もっとやって欲しい。正直になれよ!

わたしはえのさんの、物語の緩急に合わせて芝居の緩急をつけるところが好きで、普段はほのぼの呑気な柴太郎、盛り上がりのシーンではテンションMAXで緩急をつけるので、音声の芝居だけでも起承転結を感じることが出来る(音楽で言うAメロBメロサビ落ちサビのような)そういうところが昔から好き。柴太郎みたいなコミカルなキャラも久しぶりだし、その中でも独特のテンポで聴かせてくれるえのさんらしさを堪能することが出来て嬉しすぎて泣けた(?)

 

面白かったな〜お芝居だけで絵が浮かぶアニメみたいだった。

声優力の上がった8Pの最前線(いま)を味わうことの出来る精度の高い一枚だったんだけどぜんぜんそうは見えないのでどうしたらいい??

みんな買ってください……これが「8P」です……。

【ドラマCD】8P ドラマCD 百鬼夜行物語 | アニメイト

あとユニドラも買ってください……。

8P ユニットソングドラマCD Vol.4★特典付:CD | ステラワース

旧譜フェア10日までです……。

 

すっかり声優力の上がった8Pのみなさんですが、それでもまだ伸び代も引き出しもあるし、8Pでしか聴けないお芝居もあるから、またCDでもイベントでも番組でも朗読して欲しいしその為にも沢山売れて欲しい。

 

推しの芝居を思う存分聞きたい人に「買い」の一枚です。

 

 

 

 

オーディオブックでヴァンパイア探偵を聴いたよ

ランズベリーアーサーさん、伊東健人さんご出演のヴァンパイア探偵のオーディオブックを聴きました。

https://www.audible.co.jp/pd?asin=B09GVDTJN2&source_code=ASSORAP0511160006

 

 

 

アーサーさん演じる静也はミステリアスで秘密を抱えており、人間離れした美貌を持つ研究者の青年。伊東さん演じる刑事の遊馬は裏表がなく根が明るくて友達想いです。二人のファンならこういうキャラが好きなんじゃないかという路線で演じていらっしゃいます。朗読劇もあったのですが見た目も完璧です。続編もやって欲しいな。

 

内容は殺人事件の捜査をしながら静也の研究内容であるヴァンパイア因子の真実に向かっていくミステリーで、キャラブンというレーベル的に10代くらいの読者を想定していると思われ、事件自体は陰惨ですが内容は難しくなく聞きやすいです。

作者の方は薬学科卒のようで、研究所パートや、ヴァンパイア因子という実在しない成分の話を尤もらしく語るあたりなどは理系ミステリっぽくて面白いのですが、人間の描写が苦手なのか、殺人事件の動機や行動にやや無理があり、古いメロドラマが始まったりするのがちぐはぐです。オムニバス形式でひとつひとつの事件は「使い捨てのモブキャラなのでどうでもいい」ということなのかも知れません。

 

以下ネタバレあり

作品の主体となるのは静也と遊馬の濃い友情ものです。すべての事件は静也の研究へと近付く構成で書かれています。二人の関係は「運命の血」が関わっており、BLで言うオメガバースに近い……もう少し純愛寄りです。互いの感情は友情ながら、抗えなく惹かれてしまう体質を持って出会った設定です。感情も、本当に友情だけか?という塩梅で書かれたいわゆる(好きな言葉ではないですが)ブロマンス、ニアBL作品です。

二人の友情は非常に清らかで爽やかに書かれますが、賑やかしで出てくる女性キャラが「男性臭さにアレルギーを持ち静也に興味津々の二人のお邪魔虫」として登場するのがノイズです。

他にも全体的に女性観や、あとオタク男性が出て来るのですがそちらに対する偏見も非常にキツいものがあります。殺意も恨みもなく間違って殺した相手をバラバラに出来るメンタルと技術を持ってる人間はいないと思う……。

研究者系のミステリーで長いシリーズを沢山書かれている作家さんのようですので、もしかしたら新境地として若い女性に読んでもらえるものをと企画されたのかな?と感じますが、女性読者に読ませたかったらジェンダー観を編集者がチェックしてノイズを取り除くのが先決かと思います。

 

人間描写の薄さ意外は面白い理系ミステリでした。基本的には読みやすく、まだ一巻なので続いたらもっと面白くなりそうな予感もありますし、普通に続きが気になるのでオーディオブックの続刊が出たら買おうと思います。

 

ホームズみたいな男二人のミステリものは王道ですが少し踏み込んだ設定が珍しかったです。(私が知らないだけかもなのでいいのがあれば教えて下さい)ニアBLを含んだ一般ミステリーが世に埋もれているのならどんどん掘り起こして音声化して欲しいですね。

 

こるもの先生のさらまんどらも是非読んでください。

 

「郷愁のMizeria」曲スト感想

 

‎「アルゴナビス from BanG Dream! AAside」をApp Storeで

 

2021/9/17に楽曲「un:Mizeria」とファントムイリスの大門を中心とした楽曲ストーリー「郷愁のMizeria」が追加された。

 

 

宇治川紫夕が出て来ただけでこのあとどうなるかわかってしまって「アア〜〜😭」となすすべなく見守るしかなかったけど、その後の大門がとても良かった。

 

知らない職人の手で形だけ取り戻しても、それはもうじいちゃんとの思い出のオルゴールじゃないし、大門が取り戻したかったのはメロディのほうだから……。

 

今回の話も示唆に富んでいて面白かった。

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この辺りは、今まで問題になっているフェリクスが虎春に対してなぜ全てを話さないのか?に繋がっていると思う。(他にも理由があるとは思っているけど)

話せと言われて素直に言うことを聞くのが大門、聞かないのがフェリさん。

 

紫夕の行動に対してフェリさんのリアクションが省かれていたのも無駄がなくて良かった。

そして人の話に重ねてすぐ自分の話をしてしまうタイプの烏丸玲司。

 

しかしこれ、炎上騒ぎより前の出来事なんだな?出来ればストーリーは時系列に沿って読みたいんですが……(まあ、今更だけど……)

みんな紫夕のヤバさを雰囲気でしか知らないのかと思っていたので、この時点でここまでハッキリ知っていたというのは、解釈の微調整が必要だな。

un:Mizeria→(公園での再会?)→EoR→壊花の順番かな。

 

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これは最近見れた休憩会話。結構ハッキリと嫌そうにするなぁと思ってたけど、ああいうことがあればそりゃ警戒するわな。

 

陰湿に猫被りしてるのかと思いきや意外とゴリゴリに露悪的な宇治川、かまちょだしクソガキだけど、わたしはこの子がこんなところで終わってしまうのかとても気になりますよ。

そんな……人の家に落書きして、人のもの燃やして壊して、それでちょっとスカっとするようなその程度で終わっていいのか?宇治川……。

俺ローディーと一緒に親父をぶっ倒そうぜ〜!宇治川〜!

 

全体的に大門の優しさと、優しいというのは強さなのだということが伝わるいいストーリーだった。ファントムらしいコミカルなパートで〆てるのもよかったな。ファントムは今日も平和でした。

 

 

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この辺りがフェリさんの根っこの思想というか、音楽でやりたいことなのだろうと思った。

 

 

 

池袋裏百物語

池袋裏百物語・明烏准教授の都市伝説ゼミ

20210911〜12

【9/11〜12公演】池袋裏百物語 明烏准教授の都市伝説ゼミ|池袋裏百物語 明烏准教授の都市伝説ゼミ|tree

 

榎木淳弥さんご出演の12日の昼夜を配信にて鑑賞。

 

百物語と都市伝説とミステリーとメタ要素の加わった現代的なエンタメだった。

恐怖とは誰にとっての恐怖なのか、今時幽霊や怪奇現象が起こっても誰も怖くない。それよりボソリと呟いた悪口をマイクに拾われ大勢に聞かれたり、現場や舞台上で総スカンをくらったり、そんなことの方がよっぽど怖い。

「死んでいく舞台がある」というのは現代の作り手にとっての悲痛な叫びだと思うし、「作品に呪われたままで良い」というのも作り手の祈りだと思う。

蝋燭風のライトを散りばめたステージと、5人分の椅子。背後のモニターを使って、劇場と配信の両方があること(あるいは、配信のみになってしまう可能性なども)を活かした演出が、配信が単なるイベントに来れない人の代替品やアーカイブにとどまらず、この困難を逆に利用して面白いものを作ろうとしていて意欲的でとても良かった。

 

榎木さんの芝居は「その人が本当にそこにいる」ことを目指したお芝居で、いわゆるアニメ的なデフォルメも殆どなく(作品によってはやる)、江戸という青年がボソボソと喋りながら、時々心の底の方にある悲しみや覚悟と壊れた部分を覗かせる。佇まいと表情と全てで江戸くんを表現するので目が離せない。

江戸の最後の語り。最後の一言と会場へ向ける目線。昔からそうだが、榎木さんのお芝居は物語の起承転結の緩急まで計算されていると思う。

江戸のこの一言によって物語は終わる。そこにどういう後味を残すかは芝居に掛かっている。自分の背負っていた荷を一つ一つ改めて慈しみ別れを告げるように、ことりと落として舞台を去っていく。物語が江戸の手を離れ私達に託される瞬間だ。

朗読劇イベントではあるけど、映像配信で細かい表情まで見られることを前提としたお芝居をしっかり楽しめて良かった。

推しの芝居を浴びられる幸せに満たされた。

 

昼の部は狩野さんの桜庭は派手ででも根は悪い人じゃ無さそうなとこが良かったし、あまたんのネット弁慶感が良かった。

下野さんの教授は理知的でチャーミングでこの作品は下野さんを語り手にしたシリーズなのか?という存在感が良かった。

 

夜の部は林さんの桜庭がマジで怖くてちびったしあまたんの江戸も怖いしもう怪談より人間が怖いよ〜😂

 

アフタートークでみんながお互いの芝居を褒め合ってて芝居大好きの集まりで良かった。

DVD化して欲しいなあ!